杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

金木犀

 我が家には金木犀の木が1本あり、毎年少ないながらも花を咲かせます。ご近所さんのお宅にも金木犀が植えられているので、この季節は家の玄関を開けると同時に、どこからともなく金木犀の香りがふわりとただよってきます。今年も、秋分の頃この香りを楽しむことができました。いつもの年より花の時期が短いような気がして少し残念な思いでいたところ、10月の初めに我が家の金木犀の木の下の方に再びオレンジ色の花が咲いていることに気がつきました。秋分の頃に咲いた花は茶色く枯れており、その花とは別に新しい花をつけているのです。驚いて調べてみると、金木犀の二度咲というものがあるようで、一度目の花が終わった後に、再び花をつけることがあるとのこと。毎年起こるものでもないようで、様々な条件が影響するようです。そういえば、金木犀が咲いている時期の私の記憶には、秋分の頃と10月の体育の日前後との二つがあったのですが、10月は二度咲きの金木犀だったかもしれません。
 新しく咲いた金木犀の枝を少し切って玄関先に活け、今年は二度香りを楽しむことができました。
(事務局 y)

オーガニック

 わたしはあまり肌が強くないので、基礎化粧品はとくに肌への優しさをうたったものにしているのですが、先日新しく試した化粧品がオーガニック製品であり単なるオイルにも関わらず、使用後夜中に目の周りがかゆくなり、赤く腫れて目が半分しか開かなくなりました。激闘を終えたボクサーのようだと家族に笑いものにされる様相でした。たまたま土曜日でしたので、引きこもっていようかなとも思ったのですが、休日がもったいないし、まぁこのトシにもなると恥ずかしいとか人目が気になるとかいうことはあまりなくなるものなのか、普通に外出していました。自分にオドロキです。
  月曜には幸い腫れも目立たなくなったので、何食わぬ顔で出社し、これからも新しい化粧品を試すときは金曜の夜にしよう、と心ひそかに決めました。
(事務局 K.M)

連続記録更新

 といってもあまり良い記録ではありません。当事務所のある仙台市における降雨(雨が観測された日)の連続記録が、今夏、これまで最長だった1934年(昭和9年)の35日を抜いて最長記録を更新してしまったのです。
 平成29年7月22日から8月26日までの実に36日間、仙台には雨空や曇り空ばかりが広がり続けました。
 さらに、連続記録としてはストップしましたが、その後も圧倒的に雨や曇りの日が多くて、心理的にはまだまだ記録を更新中。
 気持ちは鬱々として晴れないし、洗濯物も溜まる一方だし……。空を見上げる目も、いきおい恨みがましくなろうというものです。
 もっとも、仙台だけではなく、東北の太平洋側の多くの地域で悪天続きの夏となりました。野菜や果物の生育や販売価格には既に深刻な影響が出ていますが、これから収穫を迎えるお米も心配です。
 カラっと晴れた気持ちのいい夏が恋しいなあ。
(事務局 陽だまりねこ)

守り隊

 わたしの住んでいる地域には、60代~80代の約40名の隊員で結成された「守り隊」と呼ばれるボランティア団体があります。
 小学生児童の登下校時には守り隊とかかれた蛍光色のゼッケンをつけ、学区内の横断誘導やパトロールをしてくれています。
 6月に引っ越してきたばかりですが、通勤時間帯に見かけたのがきっかけでボランティア団体を知りました。
 わたしも顔見知りの隊員達と毎朝「おはようございます」と挨拶を交わすことできもちのよい一日の始まりを迎えられています。
 スピードを落とさずに通る車両があると住民から指摘が寄せられるなか、守り隊のおかげで事件、事故の件数が減っているそうです。
 素敵な街に引っ越してきてよかったと思います。

(事務局 M.M)