杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

入学式

 桜があっという間に終わり、新緑の美しい季節を迎えました。今年も黄色い帽子とランドセルの新1年生の姿があちらこちらで見られます。入学して1カ月、そろそろ通学にも慣れてきた頃でしょうか。楽しげに歩く愛らしい姿は私のこの季節の楽しみです。
 私にも数十年前ではありますが、ピカピカの1年生だった時代がありました。先日、母が私の入学式のエピソードを話してくれました。先生に名前を呼ばれ「はいっ」と元気よく挨拶して椅子から立ち上がる、そう、入学式でよくみられる光景ですね。私は、名前を呼ばれても返事をせず、椅子に座ったままだったそうです。隣にお友達の男の子がいて、その子も返事もせず座ったままで、全1年生が起立している中、私とその子の二人だけが座り続けていたそうです。母は本当にびっくりしたといっていました(そりゃ、そうですよね)。男の子のお母さんと一緒に「どうしましょう、立たないわ。」「でも二人一緒でよかったわね。」といっていたとのこと。その時の母達の胸中を思うと...(ごめんね)。今、その男の子がどうしているかはわかりませんが、私はわりと普通に育ちましたよ。そして、そんなことをしたのに、入学式のことをまったく覚えていません。
(事務局 y)