本との距離
以前、距離を置いた小説のことを書いた。とんでもない一文のせいで、楽しい読書の時間が終わってしまったと。そのエッセイの続きである。
続きが読みたくてたまらないのに、気になってしかたないのに、どうしても例の一文が忘れられず、本を手にすることすらためらっていたある日、なんと映画化が決定、キャストが発表されたのだ。そのうち映画化されるだろうなとは思っていたけれど、何も今じゃなくても。これまで登場人物に勝手に雰囲気の似た俳優をあてはめる、脳内キャスティングをして遊んでいたのに...またしても本との距離が遠くなっていく。
なにはともあれ、来年の映画公開が楽しみなことには変わりない。
(事務局 小梅)