杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

幸せの準備 (K.M)

最近お年頃のせいか、同年代の友人の結婚式や二次会にお呼ばれすることが増えてきた。幸せそうな姿と笑顔を見るたび、毎回こちらもとても幸せないい気分にさせてもらうので、出席するのをいつもとても楽しみにしている。自分は数年前に結婚し式を挙げたけれど、それぞれの夫婦で違いはあると思うけど、やっぱりするのと見るのとは大違いだなぁと思う。数時間の式に費やす準備期間は相当なもので、文字通り幸せになるための準備なわけだが、入場の音楽やら花の種類やら招待状の色やら、細かな決定事項に迫られ気が遠くなることもあった。特に人前が苦手なわたしはとにかく緊張して、本番は頭が真っ白になってしまっていたし、料理もあまり口にできず味もよくわからなかった。

最近同じく式を挙げた友人と話すのが、もう1度式やり直したいよね、ということである。一度経験し反省も踏まえた今なら余裕をもって楽しく満足いくものができるに違いない、というわけだ。でもまたあんな準備をするのはもう無理だというのも、隠れた共通意見に違いないと思っている。