杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

運動会 (y)

 秋晴れの朝、花火の音が鳴り響き、ああ今日もどこかの学校で運動会がおこなわれるのかなあと思いながら目覚める週末が続いています。今となっては、何とも感じませんが、小中学生の頃は、この花火の音を耳にすると気持ちが重たくなり、運動会のテーマ曲を聞くとお腹が痛くなりました。激しく運動音痴であった私は、運動会が嫌で嫌でたまりませんでした。同じような運動音痴のクラスメイトと共に校庭に水をまいてしまおうかと運動会前日に半ば真剣に相談しあったこともありました。我が家の娘の保育所でも先月運動会がありましたが、何日も前から、運動会の日を指折り数え、ダンスを披露してる娘をみていて、運動会が楽しみだなんて、なんだか羨ましいと思ってしまいました。保育所の運動会当日は私も応援にいきましたが、3歳児などは勝敗なんて全く関係なしという感じで、徒競走なのに歩いている子や、競技を放棄してどこかに行ってしまう男の子がいたりして、笑いにつつまれていました。終盤はどこかしこから泣き声があがり、何だか競技どころではない感じです。先生方が手作りして下さった銀メダルを胸に娘はとてもうれしそうでした。できれば私に似ることなく、この先も運動会を待ちわびるくらいの運動神経を持っていてほしいものです。