仙台七夕とジンクス
仙台七夕にまつわるジンクスといえば、多くの仙台人が「祭り期間中に必ず1回雨が降る」を思い浮かべると思います。
実際はどうなのか調べてみると、平成17年以降の10年間、七夕期間中に雨が観測されなかったのは平成18年と22年だけ。夕立が起きやすい季節とはいえ、5回のうち4回という高確率で雨が降っていました。
さらに「[仙台の原風景を見る、知る。]風の時編集部」さんのブログ記事「七夕トピックス①『仙台七夕まつりと雨のジンクス』」(2009年7月5日付。http://yaplog.jp/sendai_kaze/archive/462)では、昭和初期の河北新報でも七夕と雨との戦いがたびたび話題に取り上げられていたと紹介されています。
これだけ長い歴史があるとジンクスも何だか因縁めいて見えますね。
ちなみに、まだ中央アーケードがなかった昭和29年の記事では、雨対策として登場したビニール素材の吹き流しが紹介されていました。昔の仙台人もなかなか負けてはいなかったようです。
今年の仙台七夕は前夜の花火大会も含めて全日好天に恵まれましたが、同時に、観測史上初の四日連続の猛暑日にも見舞われることとなりました。
近年、温暖化によって変わりつつあるように思える気候。仙台七夕のジンクスもだんだんと変化してゆくのかもしれません。
(事務局 陽だまりねこ)