杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

ヤツが来る

「ヤツ」――春に先駆けてやって来るアレ。そう、もろもろの花粉たち。
 本州ではスギにヒノキ、時期が移ればイネ、ブタクサ、ヨモギ等々。北海道に渡ればシラカバの花粉も、今や国民病とも言えるほど多くの人を苦しめる花粉症の原因になるらしい。
 発症のタイミングや度合いは、遺伝のほかこれまで浴びてきた花粉の量にも左右されると言われているが、これまで無事にやり過ごしてきた私の「花粉タンク」は今年、とうとう許容量の限界に達したのか、ついに花粉症らしき症状を感じるようになってしまった。
 ヤツが来る!と思うと、これからはせっかくの春も単純に心待ちにはできなさそうで、ちょっぴり憂鬱である。

(陽だまりねこ)