杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

懐かしい時間

 夏の終わりに学生時代を過ごした街を訪れました。当時下宿で一緒だった秋田の友人と冷麺を食べ、懐かしい通りを歩いて大学に行き、学生時代よくお昼の時間を過ごした構内の池のほとりで、あの頃と比べずいぶんと蓮の葉で覆われた水面を眺めながら、尽きないおしゃべりをしました。

 お世話になった下宿を訪ねると、おじさんもおばさんもお変わりなくお元気で、下宿の様子もほとんど当時のままでした。時計も椅子もあの時のまま、何よりもにおいが変わらないことに二人で驚きました。おばさんお手製の梅のジュースをいただきながら、一緒にこの食卓に座っていると、本当にあの頃のままのような気がしました(当時まだ幼稚園に通っていたお孫さんが昨日彼女を連れてきたとおしゃっていたので、時間はしっかり流れているのですが)。帰りがけにおばさんが「下宿の部屋が空いているからいつでも泊まりにいらっしゃい」とおっしゃってくださいました。一日学生気分を味わうべく、お言葉に甘えて本当に実現させてしまおうかと目論んでいる今日この頃です。
(事務局 y)