杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

後悔先に立たず

 私の読書の仕方は邪道だ。まず結論ありき。順に読み進めることが苦手なのだ。ジャンルを問わず、もちろん推理小説でも。

 先日読み始めた文芸小説がある。結論はすでに帯に書かれていて、その過程を楽しむタイプの物語だ。とりあえず順に読み進めた。すぐにのめりこんだ。続きが気になる。とても楽しみな時間だった。珍しく後の頁を開くことはなかったのだが・・・。

 ある時、何気なくパラパラめくった頁に、とんでもない一文を見つけてしまった。まさかそんなどんでん返しがあったなんて・・・。

 その一文を忘れるまで、この本とは距離をおこうと考えた。

(事務局 小梅)