杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

給食

 小学校の頃、給食が苦手だった。嫌いなものはあまりなかったけれど、食べるのが遅い上に、小食だったので、全部食べるのには相当苦労していた。当時は全部食べ終わらなくてはいけなくて、昼休み時間にも、同じ顔ぶれ数名で残って食べていた。食べ物を粗末にする気は全くないけれど、お腹にどうしても入っていかないのだ。おかわりに我先にと並ぶ男の子達が異星人に見えた。だいたい自分の1.5倍くらいの体格の男の子と同じように食パン2枚がくばられるなんで、ちょっと違うんじゃないかと理不尽な思いだった。給食の辛い思い出は大人になってからも忘れられず、小学生の先生になった友人に、給食を無理に食べさせるのはやめてあげてとお願いしたことがあった。「決まった時間に食べ終わることもひとつの訓練なんだよ」という友人の先生らしい発言は、そんな考え方もあるのだなあと新鮮に響いた。でも、やっぱり、辛いものであってほしくないなあと思う。今は無理に全部食べさせるようなことはしていないようだ。おまけにメロンパンなどもでるらしい。いいなあ。給食が楽しい時間であってほしいと思う。

 (事務局 y)