杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

別れと門出の季節を迎えて (椿)

 4月はまだまだ寒いですが、桜の蕾がほころびはじめ、新たな旅立ちとして良い季節を迎えました。少し冷たい風の中にチンチョウゲ正確にはジンチョウゲ(沈丁花)の甘い香りに包まれて、暖かい春の陽射しを感じるとなぜだかわくわくするものです。
 おそらく3月・4月は新しいことが始まる行事を体で感じることが多いからだと思います。しかし、最近は花粉症(国民病)が発症するようになり、心とは裏腹にイヤな季節と体が反応するのが非常に残念です。
 また、この時期はお互いにプレゼント、贈答品を贈る機会も多くなってきます。ある雑誌に「いい女」の条件の一つとして「気軽にプレゼントをする」という項目が入っているのを見て、なるほどなぁと思いました。思いがけないプレゼントはサプライズも含み、更にさりげない気遣いが嬉しいものです。
 プレゼントはその人の好きな物、趣味、似合いそうな物、更にその人の今の生活環境等を色々考えて選びます。買う物がなかなか決まらないときは直接本人にリサーチをしたりします。それでもやはり「色、形、模様」までは選ぶ人のセンスになりますので
かなり難しいものです。
 反対に頂いたときもそうやって選び抜かれた物かと考えると、プレゼントのテイストが私の与えている印象なのだなと思うこともしばしばあります。以前に「似合いそうなのを選びました」と頂いたハンカチは、黒地のレースに白い小さな花が散りばめられていました。彼女の私の印象だったのでしょうか。人によって、私の印象は違ってくると思いますが、自分を再確認するいい機会だとも思います。
  常日頃の趣味や好みに注意し、さりげなくプレゼントできるような、「いい女」に一歩近づきたいものです。