杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

小さな訪問者 (小梅)

 6月中旬のある日、我が家の物置の軒下から、可愛らしい鳴き声が聞こえてきました。見上げると、小さな鳥の巣から一生懸命に首を伸ばしてえさをねだるツバメの雛の頭が5つ見えました。
 昔は3~5組のツバメ家族が我が家で巣立ちを迎えていたのですが、ここ数年見かけなくなっていました。ツバメが巣を作り、雛が育つとその家には幸福が訪れるという言い伝えから、今回の久しぶりの訪問は我が家にとって大歓迎なことでした。
 しかし我が家にはやんちゃな犬1匹とおてんばな猫2匹がいて、それぞれがツバメ家族に興味津々。見守る私たちは、ツバメ達が無事巣立つまでは変な気を起こさないでくれとハラハラ、ドキドキ。帰宅するたびにツバメ家族の安否を確認する日々が続きました。
  7月の上旬、あっという間に巣立ちの時を迎えたようで、いつの間にか巣は空っぽでした。巣立ちの瞬間に出会うことはできなかったのですが、ほのぼのとした親子愛を感じることができました。来年も我が家で巣立ちを迎えるツバメが訪ねてくることを心待ちにしています。