杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

 猫ブームが到来していますが、犬派である我が家では1匹のマルチーズを飼っています。
 出会いは9年前、母親と何気なく立ち寄ったペットショップでした。
 1匹目を病気で亡くして数年が経ち、周囲からの促しもあってそろそろ2匹目を飼いたいと思っていた頃でした。
 ひとつの部屋に2匹でじゃれあっているのが目にとまり、しばらく眺めていると店員さんに抱っこをすすめられました。腕の中でリラックスするあたたかくて小さなもふもふとした姿がとても可愛くて、母親と私は意気投合をし、急遽当日に家に連れて帰ることになりました。
 しかし、いざお店を出て引き渡してもらうと、数分前までの姿とはうってかわって暴れん坊に。環境が変わって落ち着かないのかな、なんて会話を母親としていました。
 それから9年、犬の9歳は人間でいうと52歳だそうですが、暴れん坊は変わらず、もっと厄介なのがわたしを一番下に見ているせいか名前を呼んでも聞こえないふりをしてきます。
 そんなこともあって犬派である私も近頃は猫派になりつつあるのでした。
(事務局 M.M)

のら猫

最近、家の庭に一匹の猫が来るようになりました。
見た感じは、生後数ヶ月の子猫のようです。全身真っ黒で、大きな目は金色です。
出勤時や帰宅時に、いつの間にかガレージから出てきて足下にちょこんと座って、こちらを見上げています。キャットフードをあげると一気にたいらげ、おかわりを催促します。
家族の話では昼間は近所をパトロールしてまわり、夕方になると戻って来るそうです。そして私の車の下がどうもお気に入りの寝場所になっているみたいです。
最近は空前のねこブームと言われているようで、ペットとして飼われている数は犬よりも多くなったとのことです。
ただ、その反面のら猫が毎年殺処分される数も相当なものだということです。
このような状況を救えるのも人間しかいません。
家の?のら猫を見ていると特にそう思うようになりました。
(事務局 H)

仙台弁

 仙台の人は仙台弁と言われる方言をそんなに話していないと思っていましたが、意外と話しているよね、と県外出身の方に言われてことがありました。
 私は子供の頃仙台生まれの祖母と一緒に住んでいた事もあり、仙台弁に慣れ親しんではいましたが、私自身そんなに方言を話していないと思っていましたし、話していても「いずい(いつもと違い何かしっくりこないという時などに使い、仙台の人には「いずい」と言うと細かいニュアンスを伝えなくても理解してくれるとても便利な方言)」ぐらいかな?と思っていたのです。
 しかし、よくよく考えて見ると、「なげる(ゴミや物を捨てる時に使う)、うるかす(食器等を水に浸す)、いきなり(急に、突然)、だから(同意の意味)」など意外と話している事に気づきました。
 最近は核家族化が進み周りに方言を話さない人が多くなったようですが、仙台弁には共通語には無い感情表現が出来る事もあるので、ちょっと寂しい気がしています。
(事務局 きさらぎ)

震災

また、大きな地震がおこりました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
 テレビ画面にうつし出される惨状を目の当たりに言葉を失います。心安らげる日常が一日でも早く訪れるように願わずにはいられません。
 5年前に東日本大震災を体験しましたが、ありがたいことに私の周辺には被害と言えるほどのものはなく、電気や水道が止まったり、ガソリン不足に悩まされるというほんの些細な不便があっただけでした。それでも普段とは違う毎日に少なからず困惑しました。大きな被害にあわれた方のご心痛ははかり知れません。
 今なお多くの方々がたいへんな思いをされているということを心にとどめ、当たり前の日常がおくれることに感謝しないといけないとあらためて思いました。
(事務局 y)