杜(MORI)のティールーム

杜の都、仙台に事務所を構える杜協同法律事務所のスタッフたちが綴るリレーエッセイ

春の雪

 雪が降ると時折、あの日の光景を思い出します。3月だというのにとても寒い日で、あの大きな揺れのあとは吹雪になりました。電気が消えて冷えた部屋で、電池式のラジオから、市内の海岸で信じられない数の遺体が打ち上がっているとの一報を耳にして、初めて事態の大きさを知りました。頭が追いつかず不安で、ただ外を眺めていました。いつも明るい町並みがだんだん真っ暗になって、雪と渋滞する車のランプだけがキラキラ光って見えました。
 東日本大震災から5年の節目ということで、テレビ等でもずいぶん多くの特集がありました。5度目の春を迎えても、悲しみが埋まることはありません。今年もまだ雪の降る寒い日が続いていますが、あれからずいぶんと成長した子供たちの姿や、前に前に向かおうとする人々の姿は芽吹きの春のように力強く、励まされました。
(事務局 K.M)

1周年

 昨年、一人暮らしを始めてから、1年が経ちました。
 想像していたよりも順調に慣れ、生活スタイルもできあがって、最近はだいぶ落ち着いた感があります。
 困るのは、平日、突然雨が降り始めても、干している洗濯物を取り込んでくれる人がいないことと、たまに蓋が固すぎる瓶に当たると、自力で開けられないこと(台所には開けるのを諦めたジャムの瓶がいくつか……)。
 幸いまだ経験はしていませんが、インフルエンザもかかったら大変そうです。安心料と思って、予防接種は毎年受けようと考えています。
 (事務局 陽だまりねこ)

ウインタースポーツ

 学生時代は部活動やスクールを通して適度な運動をしていましたが、社会人になるとまったくといっていいほどしなくなってしまいました。
 軽い運動といえば通勤時の片道約15分の道を早歩きしたり、休日にほんの少し近所をランニングしたり、iphoneで見つけたアプリを使いながら筋トレをしたりする程度・・・なんだか体が鈍っているなーと感じていた頃、それを話すと友人からスノーボードを勧められました。
 楽しそうに話すし、教えてもらえるし、かっこいいスポーツという印象で憧れのようなものもあったのではじめてみることにしました。
 実際にやってみると思いの外バランスをとるのが難しく、半日はまともに滑れませんでした。転んでは立ちを繰り返し、ようやく木の葉(左右にゆらゆらと移動する滑り方)を習得しましたが翌日の全身の筋肉痛がひどいことになっていました。
 一昨年にはじめ、回数を重ねるうちに今はターンまで出来るようになりましたが、もっといろいろな滑り方を楽しめるように、今シーズンは去年以上にたくさん行きたいと思っています。
(事務局 M.M)

申年

 新年あけましておめでとうございます。
 今年の干支は申です。申年に赤いものを身につけると「災いが去る(サル)」といわれています。特に赤い下着をつけるとよいとされていますが、なかなかこの年齢になると考えてしまいます。
 今は赤い下着を身に着ける勇気はありませんが、焦らなくてももうすぐ「赤いチャンチャンコ」を着ることになるので、それまで赤いものはとっておくことにします。
(事務局 H)